2015年以前に実施された作品展の模様です。

 

第23回 群馬詩人クラブ現代詩作品展を終えて 

                 高田芙美

 

 出品者   作品名
 新井啓子  つきよのつばくろ
 磯貝優子  つながる日々
 井上英明  異国にて
 内田範子  分っ去れの碑 別れの道
 金井裕美子 白いこども
 狩野務   つながる Little foot 寅次郎
 柄澤絢子  郭公(かっこう) 彼岸
 川島完   花をなくした茎のように 無題
 佐伯圭   隊道倶楽部とその関連団体
 三枝治   朝虹
 提箸宏   そこに道がとおるということ
 佐鳥吉美  鎮魂歌
 志村喜代子 ツナガリマセン ツナガリマショウ
 須田芳枝  橋 桜・さくら アカハラ 人から人へ
 関口将夫  人という時間あるいはゆがんだ月 聲(こえ)
 関根由美子 誰か ざぜん草

 高田芙美  楽園の入口
 堤美代   井戸 殯りの宮
 富沢智   愛して下さい
 中澤睦士  帰水の橋
 平野秀哉  子守りうた
 福田誠   得々クーポン 群馬テスト
 松本茂晴  惜岳の譜

 (アイウエオ順)


 去年に引き続き現代詩作品展が、前橋文学館と共催で、三階のオープンギャラリーで開催されました。作品は、詩とのコラボでそれぞれ風景をナイスショットで写したもの、物語性のある写真等。木の枝や葉っぱ、鳥の巣など自然をそのまま借りたり、手作りのかざり。家族のエピソードを絵にしたもの、身近にあるものを使って構成した大作。絵手紙、かつて登った山を模したようなオブジェと登山用具。旅の思い出の品を用いたメッセージ性のある作品。来場者に向けてのクイズなど多様でした。
 イメージするだけなら限りなく発想して、色々つくれそうだが、時間とテクニックと、とうてい私にはできそうもない。毎回出品して下さる方の努力とその思いに感謝したいと思います。
 今回のテーマ「つながる」は狩野務さんが考えてくださり、又、ポスターも狩野さんにお願いし明るい色調が好評でした。
 今年も受付で行くことができたのは一日だけでしたが、来場者の為にも、もう少しいた方が親切でしょうか。
 作品の飾り付けを昨年も今年も、中澤睦士さんが手伝って下さいました、ありがとうございました。

 

 来場者の方のアンケートより
 ◦好きな詩をみつけられて良かった
 ◦今を生きて詩を書き続けている方々の作品が読めてありがたいなと思いました。
 ◦楽しいふんい気が伝わってきた
 ◦空間に満ち満ちた力を感じた、元気をもらった

 ◦企画は面白いが、展示物の文字が小さいものがあり、老人には読みづらい


 オープンギャラリーで作品を介して、人と人とがつながれただろうか。
 作品展の準備をオープンギャラリーでしていたら、ホールから軽やかなチェロを練習する音が聞こえて、心地良かった。

(会報293号より)

 

朗読会報告

 

 参加者(朗読した方)     
 泉麻里 磯貝優子 井上敬二 内田範子 狩野務 柄澤絢子 佐伯圭 三枝治 提箸宏 佐鳥吉美 志村喜代子 

 神保武子 須田和子 須田芳枝 関根由美子 曽根ヨシ 高田芙美 田口三舩 中澤睦士 福田誠 松本茂晴


 詩の朗読だけでなく、普段聞けないお話しも聞くことができました。井上敬二さんのギターでの弾き語り、志村さん、神保さんお二人の息の合った朗読もありました。ステージに上がって朗読して頂くので朗読する方のお顔も来場者からよく見えますし、マイクを使用するので声もはっきり聞こえます。朗読で、連詩や、テーマを決めてリレー詩、即興詩などもあれば、なお良かったかと思います。
 文学館にお願いして、ステージに狩野さんの描かれたポスターの絵をイーゼルにたてかけて飾って頂きました。ありがとうございました。
 作品展も朗読会も幹事としていたらないところがありましたので、おわびいたします。      (高田記)

(会報293号より)

 


第23回 群馬詩人クラブ現代詩作品展

 

テーマ  つながる

会 場 水と緑と詩のまち前橋文学館(三階)

会 期 6月7日(日)〜21日(日)9:30〜17:00まで
    水曜休館 最終日は13時まで

参加費 300円お一人何点でも可   


*立体作品の展示台が少ないので持参できる方はよろしくお願いいたします。

 

搬 入 6月6日(土)13時〜14時

 

搬 出 6月21日(日)13時〜15時

 

上記に搬入できない方は、搬入を他の会員に依頼されるか、6月5日の19時までに「榛名まほろば」へ作品をご持参ください。

また搬出の際、ご都合がつかない方の作品は、一時的に「榛名まほろば」で預かっていただけるということですが、その場合、保管は6月22日(月)〜6月28日(日)とさせていただきます。

 

朗読会 6月13日(土)14時〜17時

 

懇親会 6月13日(土)17時30分〜


 懇親会参加費は四千五百円(ドリンクフリー)、

   場所は文学館向い一階「身土不二」(シンドブリ)。(TEL 027-235-1631)

 ふるってこ参加ください。

   キャンセルする場合は、お手数でも 6/11(木)夜までに、高田(027-232-5218)までお電話での連絡を

 お願いいたします。

 

現在開催中の作品展の様子です


6月13日に行われた朗読会の様子です。



第22回現代詩作品展

               高田芙美


 初日の5日の日は、当番ではないのですが受付のような感じで会場に行くつもりでしたが、天候が悪くて行けませんでした。結局私は最後まで一度も作品展の留守番ができませんでしたが・・・
 何度か足を運んでいれば、観覧者の方のお話し等聞けたのだと思います。
 今回はテーマを決めませんでしたが、テーマを決めた方が良い、という意見もあります。次回は検討できれば良いと思っています。前橋文学館の三階のオープンギャラリーは広すぎず狭すぎず良い空間だと思います。前橋文学館の方々、作品を出して下さった会員の方と見に来て下さった方々にお礼を申し上げたいと思います。


●●●出品して下さった方々●●●


新井 啓子 「音玉」
新井 隆人 「復習」
いずみまり& Saketaro 「3 9 11」
井上 英明 「記憶する意味を問う」「しがらみは」
内田 範子 「群馬の馬たち」「花びら」
金井 裕美子「事情」
狩野 務  「トムとポチ」「瞳の宇宙2」
柄澤 絢子 「迷い込んだ場所」「霧」
木村 和夫 「赤城山」
剣持 昭義 「宙根樹(そらねのき)」「豊岡の現代カルタ」
佐伯 圭  「紙の変容」
三枝 治  「雪」
佐鳥 吉美 「クルマの里の物語」
志村喜代子 「空フィルム」
須田 芳枝 「ファンタジー」「薔薇じゃなくとも」
関根 由美子「おもい、といてる」「淡雪のふる日」
高田 芙美 「どうぞ私をさがさないで下さい」
堤  美代 「胡瓜の馬」
富沢 智  「キュービー番外号 難破船」
中澤 睦士 「帰水の橋」
中野 和彦 「タンポポ」
平野 秀哉 「木守柿」
福田 誠  「青の空間(漂いだす)」他
松本 茂晴 「世界遺産 I ・Ⅱ」

来場して下さった方々のご意見、ご感想をご紹介いたします。
・毎回個性的な作品がたくさんあり楽しく拝見しています。
・約20年振り位に仲間の作品に会い懐かしさを感じています。
・ほのぼのとしてよかったです。
(会報290号より)



第22回現代詩作品展の模様を写真にて撮影いたしました。

作品より」をご覧ください。




第22回現代詩作品展朗読会報告

      10月11日(土)前橋文学館   司会 佐鳥吉美


 はじめに、斉木館長様よりお言葉を頂きました。企画展の建畠哲さんの「バッハの傷」(細い傷があった。白い肌は朝陽を浴び・・)の紹介がありました。詩を通して、ふだん詩に馴染みのない人も、詩にふれ、語り合えるような場が広がっていて欲しいとのお話がありました。


 狩野務さん(以降敬称略)「トムとポチ」(妄想が真実に変わることだってある)「瞳の宇宙」

 佐伯圭「雪は降り積む」「水漬く水鳥」「菜食帝国」

 三枝治「のちのおもひに」(立原道造)

    「ごらん」(三枝治)(いま あなたの内部でくるめいている地獄さながらの気配がなにか、さあ言って

               ごらん)

 提箸宏「自己紹介」「提箸さん」「コスモスをとりにいく」(コスモスまだとっていない)

    「カーブミラーとオレンジ」

    「十九の蛇口のある絵のために」(三つめの蛇口で絵の具を溶く・・十七番目でおぼれかけた)

 佐鳥吉美「世界遺産」(首切りの絹の里)

 志村喜代子「空フィルム」(「フィルム?なんですかそれ・・」とコンビニの店員。ナポリを見て死ね。

              切っても切っても・・フィルムはナポリをはずしてしまった)

 須田芳枝「糸」(中島みゆき)(いつ巡り会うのか私たちは知らない)

     「時代」(中島みゆき)(まわるまわるよ時代はまわる)「ファンタジー」(須田芳枝)

     三編とも中澤睦士さんのかろやかなピアノの伴奏がつきました。

 曽根ヨシ「すきま」「最後の一日の夕暮れに」「花びらふる」「すみれ色の空」

 高田芙美「あけぼの」「木の陰に居ます」「屏風ヶ浦」「尾道港から」

 田口三舩「こんな日には」「もえたつ時間」

 井上英明「日常から」

 柄澤詢子「カッコー」

 中澤睦士「旅立ち」「春の写真」「帰宅」

 福田誠「藍色の蟇」「陶器の鴉」「魚の祭礼」(大手拓次)「緑風」(福田誠)

 内田範子「最後の一歩」

(朗読順に書かせていただきました。)


 わたくしごとですが、詩は淡々と読むのがベストなのに、練習できなかったのと、少しあがってしまったので、人に聞いてもらえるものではなかったと思う。来年は、全体的に演出等も含めて、より良いものにしたいと思っています。今回前橋まつりと重なってしまい参加者の方にはご迷惑をかけてしまいました。申し訳ありませんでした。

(高田 記)