PC雑感

               佐鳥吉美


 この度、詩人クラブの役員改選が行われ役員の役割なども決定して、新しい動きや、問題点も出てきた様である。
 まず、詩人クラブ会報など出版物や行事などをインターネットで流したいとの事、準備もしていて、費用は無料サイトを利用する。その手続きなどは今年度の役員に優れた技術を持った者がいるので安く出来るようだ。そんな事が会議に上程された。
 現代社会に於いて通信や事務などPC化は、この会にしてはおそしに過ぎた感もある。早急に取り組むべきであろう。
 現在、PC化の進展はワードばかりでなく諸分野に広がっている、企業、役所、個人情報ネット等々。現在詩人クラブでも詩誌の発送や、通信、手紙などの発送などの合理化は、代々に伝えている。USBメモリーを利用して事務、発送などが敏速に行われている。私は流行り病や流行り物には弱く、ビデオなどもフィルム時代から愛用していた。ある団体での行事に数十時間かけた撮影、それを1〜2時間にまとめてビデオ化、配布したことがあった。ところがビデオの使い方を知らない人が多数で利用は少なかったようだ。
 詩の仲間達での行事で写真を撮る、大抵は無料配布、枚数が多いと費用が嵩むので、最近はDVDにして配布している。一枚の写真ほどの値段で、パソコンやプレーヤで大型テレビの画面にしても見られる。また、DVDを写真屋に持ち込めば陽画化も。ところがメーカー各社の互換性がなかったり、見てもらえぬDVDになっているらしい。
 あまりにも急速な進化に追いついていけない財布もそうだが、カメラ、ワープロ、PC等々、毎年変わる最先端の機種に振り回されて来た。互換性のないテープ、メディア、バッテリー、しまいには製造中止で廃物化。
 PCにしても毎年や半年間の新型化、デジカメにしても使いこなせ新しい機能も使いこなせばこんなすぼらしいものはないわけだが。

 これは、インターネット化でどれだけの仲間が利用できるかを問うている事で、幹事にも問われている。これからは先端技能の勉強が必要だろう。
 最近は電子化された出版物、同人誌など、他、新開、銀行、役所など電子化が進行している。新聞が一日で廃品回収化されてしまっているのはメディアの多数化と複雑化に押入れがついて行けない状況で、紙面記事の縮小化などには大変役立つだろう。
 PC化は益々各分野の裾野を広げて、他方に進出するであろう。我が家でも孫が日常的
に使用し肉体化している。受験などの資料の取り寄せ、情報の収集などを行っている。
 時代の最先端を行く我がクラブ、幹事の人選などでもPC化等を配慮すべきだろう。今回数度目の役貝として思う事で、群馬詩人会報、No285や年刊詩集、その他の記録が役員の手の内にあるか、代々が受け取り保存、そして会月等に閲覧されているか?
 仲間の詩集、音声映像など四散してしまわぬうちに集めておいたらいいなと思う。

(会報286号より)